1986年春 旋風 新湊!

   
1986年の初に選抜に出てきた新湊高校は一回戦に 大会屈指の左腕近藤真一投手を擁する享栄高校だった。 優勝候補の一角だった。

新湊はチーム打率が最下位 当然享栄高校が圧勝すると思われた。自分もそう思っていた。新湊高校の 籤運の悪さは本当に筋金入りだ。夏は優勝した天理と一回戦で当たってしまった。

私の中では1988年に 埼玉県代表で出てきた浦和市立と位置づけはよく似ている 酒井投手も星野投手も 決して大会注目の投手ではなかったが 一つ共通点があった それはコントロールが良かった。

一回戦は雨の中でのゲームとなった。雨でぬかるんだグランドで試合をするのは大変だったが徐々に、雪の 降ったグラインドで長靴を履いて練習した成果が出てきた。

そして、この試合で最も印象的なシーンが出る ショートが取ってセカンドに投げて セカンドはキャッチャー に返すという6-4-2のファインプレーが出る。そして、新湊は守りに守って エース酒井投手が序盤に三塁 打を打って取った1点を 守り切ったのだ。 試合が終わると 多くのファンが狂喜乱舞で、スタンドでおっさ んが『本当勝ってしまった。夢ではないのだろうか』といっていた。新大阪駅で 『新高!ホイ 新高! ホイ』とメガホンをたたいてお祭り騒ぎをしていたのをみて もっと品よくやってくれよ と思った。

※そういえば、この前の年阪神が優勝して 新大阪駅でアホな阪神ファンが大阪に観光に来たバースに似た外国人 観光客を見つけて バース! バース! バース! と大騒ぎしてたのを思い出した。 外国人観光客もさぞかし 迷惑だったろう。

新湊の初出場らしからぬ 戦いぶりは 大いに称賛され 次の拓大紅陵戦は さらに大応援団が 富山から押 しかけてきた。そのフィーバーぶりは 青い叩きのようなものを振って地鳴りのような応援は相手チームには脅威 だっただろう。 この試合も 何と7-4で勝ってしまった。

そして、迎えた準々決勝 この試合も覚えている 相手は京都西 当時の新湊市の人口の25%が甲子園に押しかけていく というのだから驚きだ。漁港でインタビューを受けた人は、『若いもんはみんな甲子園やね』と言っていたが 野球熱が 高い尾道市もおなじ漁港があるが、市の人口の4分の1が甲子園に押し掛けるということはありえない。

この試合は 新湊が打ったヒットは9本京都西は18本 倍のヒットを打たれながらもよく守リ、延長14回を戦い 2-1で勝ってしまった。自分が不思議に思うのは18本ヒットを打たれ1点しかとられなかったという点だ。